巻き爪とは本来ならまっすぐ伸びる足の親指（母趾）の爪が、まっすぐ伸びずに横方向へ”巻いて”成長してしまう状態を言います。

母趾の肉に食い込んで痛んだり、化膿したり、靴を履いて歩くと痛むなどの症状があります。

病院や一部のサロンでは、ワイヤーや形状記憶シートを使った治療が行われていますが、なかなか簡単には直らないようです。

病院では、最終的に手術による治療が提案されるようです。

母趾の爪がまっすぐ伸びることが阻害されていることが、根本的な原因です。

そうなる原因として考えられるのは、

・ 靴に捨て寸（つま先の余裕）が確保されていない
・足が靴の中で前滑りし、靴と母趾の爪が当たっている
・ 先のとがった靴、ハイヒールによって母趾が圧迫されている
・ 歩き方が母趾側に傾いているため母趾側に圧迫が生じている

といった、日常生活における足・靴・歩行の問題です。

そのほか、歩行時に母趾に力が入っていない、爪の切り方が悪い、も巻き爪となる要因とされています。

対症療法的には「手術する」という方法や「ワイヤー、形状記憶シートによる矯正」が普及しつつあります。 しかし、直るのにかなりの時間がかかる上、いつまた再発するかも知れません。

自然療法フットケアでも直すのには時間がかかりますが、同時に靴や歩き方の改善もできるので、足の環境と健康度をまとめて向上できるのが大きなメリットです。

具体的には、

・ 先の尖った靴・捨て寸不足の靴を日常歩行から排除
・ 3点アーチをインソールパッドで人工的にサポート
・ 足と靴のフィッティング改善により、前滑りを防止
・ ヒールを低くし、前足部への重力負担を軽減する
・ 歩行矯正パッドと歩行レッスンで歩き方の歪みを是正
・ 横アーチテーピングで趾を使いやすくし、歩行時に趾を意識する

これらの施術を徹底して行い、しばらく様子を見ます。

母趾の爪に前方向からかかっていた圧力が軽減し、母趾の爪が真直ぐに伸びるのを邪魔しないようにすれば、自然に爪は巻かなくなっていきます。

徹底して圧力を取り除いてあげないと簡単には 回復しませんが、根気よくこの方法できれいな爪を回復させてください。

引き続き爪への圧迫を防いでいれば、再発の心配はありません。

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